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91.
5/13(土) 
精華小劇場「本を読む」第一回小発表会

京阪電車に乗って京都三条からなんばの精華小劇場へ。
制作の八木さんがワープロで何やら作っている。
18時からの「本を読む」第一回小発表会の進行レジュメだ(終了は読み終わったのが20時、そのあと感想、話し合い)。実はなぜか準備されていた進行と本番とで一ヶ所順番が代わっていて、そのために逆に面白い効果を上げていた。

コーディネータの桃田のんさんと海外から帰ってきたばかりの照明美術家/岩村原太さんがいて。朝日新聞の女性の記者によって「本を読む」の紹介取材が行われている。

初めに幼稚園遊戯室で、最後に発表する紀國愛から、始まりますとあいさつ。

そして、最初の発表場所、園庭に。その後に雷の鳴る天気になったので、女優(でこの「本を読む」ワークショップのファシリテータ)の松本エリハは強運だ。「断食芸人」(作:フランツ・カフカ)が、静かに読まれる。「食(と死)」についてはデモンストレーションの時からまだテーマになっているのだろうか。断食芸人が排除され、豹が代わって檻に入ると彼女の声も大きくなる。

次からは、ワークショップ参加者たち。彼らは、初めは読む本(その何処の部分)を探していたが最近のワークショップでは読み方(聞いてもらい方)や読む場所を探していた。

まず、椎名保友「わたしが・棄てた・女」(作:遠藤周作)。文章は椎名によるコラージュになっている(ワープロ化したペーパーを読む)。早口は変わらない。内容を知っているのに引き込まれる。場所は、戎橋筋からの入り口のエントランス部分(入りきったところ)。椅子に座って読む。聞く方は屈んだり立ったままだったり。

トイレの所で山内裕美子が自分が読む本を静かに呟いている(これからの人は緊張感が増しているのだろう)。

また、幼稚園遊戯室に戻る。網屋泰子の番だ。自分が緊張しているので伸びをしましょうと、みんなで伸び。それから、彼女が選んだ絵本を読む。文章は覚えているのだろう、絵を私たちに見せてくれる。「ゆめのおはなしきいてエなあ」(吉村敬子・文、佐々木麻こ・絵)。

脳性麻痺の吉村敬子がいるところでこの絵本を知ったが、勇気がなくて彼女は吉村敬子に話しかけられなかった。それが残念でこうして読むことで、吉村へ自分なりの本の感想を伝えようと思う、と初めに話される。関西弁がナチュラル。前聞いたときより、演技臭さがなくなっている。

ここで休憩。お茶と歓談。と、山内裕美子が、長身の体を斜めに投げ出して自分の読む本をほんとに小さな声で読んでいる。遊戯室の隅の木の取り付けられた長椅子に座って。練習熱心だなあ、と思いつつ少し耳を傾ける。彼女は女優さんなのか。

低くて柔らかい声。確かヒットした「マディソン郡の橋」(作:ロバート・ジェームズ・ウォラー)だ。参加者(それに参加者から声をかけられた人など)が彼女の周りに集まり出す。そう、レジュメの順番が異なっていたのだ。確か、内容は大人の(不倫?の)恋だったはず。女性の心のつぶやき。こんなに味のあるものとは知らなかった。少しずつボリュームが上がる。

読み終わって、山内はゆっくりと目を閉じる。しばらく動かない。

閉じられた目と心と本を私たちはまだ感じている。

次は、3階の廊下へ。暗い。緑の非常灯が点滅している。外は雷。高校の教師をしている浅野佑輔が窓の明かりで文庫本を読み出す。「草の花」(作:福永武彦)、淡々とした心を綴る?話。彼の教え子の高校生も来ている。最後に、自分も本を読みたくなった、と話してくれる高校生の男の子。

同じく3階の階段の踊り場に案内される。階段の上の方に、ランタンを持った深井武志が座っている。演出で持ってきたランタンだったのに、これがないと読めない、と初めに話す。「漂泊者」より「狂人(きぐるいびと)」(作:カリール・ジブラン)。詩のような感じがした。夜の世界がぴったりだが、断片的だったりして少し集中できないところもあった(カメラをどう撮ればいいか、フラッシュを焚かないでおかなくちゃ、とか思っていたからでもある)。

場所は玄関先。夷橋通りのゲームセンターの音などがドア越しに直に聴こえる場所。背景は世界の地図があって上に世界の主要都市の時計群。

そこに、なんと彼女は白いガウン(彼女の日常生活で使っているもの)、白いスリッパ姿で現れる。

実は今日の午前中彼女も会員のアートマネジメント学会があって、風邪をひいていると言っていた彼女だが、全然今は風邪など関係ない姿だ。「サロメ」(作:オスカー・ワイルド)。サロメがヨナカーンの首を前にして語りかける。

黒い布を敷いている。どうしてかというと途中でそこに座るためだった。本は関係なく、彼女がカラオケでいつも熱唱する歌をアカペラで歌い出す。聞いたことがあるようなないような・・。笑いが爆発する観客。こちらもシャッターをいくつも押してしまう。エンゲキすることの始まりに出会ったような感じがする。矢野さんが一度笑われて当たると次からが大変よとあとで彼女に話していた。何で私を見なかったのよ・・観客を問いつめるようだ。

最後は、幼稚園体育館に靴を脱いで上がる。この本は私が小学生の時に、お母さんが弟と一緒に寝る前に読んでもらった本です。1章ずつだったのですが、私がせがむものであっと言う間に読み終えたと母が語っています。と、紀國愛。

私が小学生だったように皆さんも寝そべって聞いていただいて結構です。「チョコレート工場の秘密」(作:ロアルド・ダール)。途中なのでそれまでの粗筋をしゃべる。一つの章が淡々と終わる。続きが聞きたい人はまた、と言って終わる。

私は初め座っていたが、木の床に寝そべってみた。音の伝わり方がかなり違って大きく感じるし、体の周りにも響くように感じていく。少し、うとうとしてきた。


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