Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》SHIMABUKU&DANCE&READING LIVE
226.
6/2(土)
島袋道浩展『帰ってきたタコ』KAVC
&
藤原理恵子+中西恵子『DANCE&READING LIVE』at《らいふすぺーす102》
神戸駅を降りて神戸アートビレッジセンターへ。
入ると、車がついて町中を移動できるアルビノの象がぽんとおいてある(「二度起こること」)。
旅するアートの歓迎だ。
島袋道浩の図録(いままでの活動が一覧できる。そうそう靴に挟まった小石ってひっつき虫みたいな旅をする)がなかなかにいい出来。「見えないところに行けるけど、見えているところになかなか行けない」(図録表紙にあるフレーズ)。アート界の決まり文句(アートは日頃見えない世界を見せてくれる)を踏まえてひねったコピーがふふふとさせる。
旅するアーティストと旅する作品:島袋道浩展『帰ってきたタコ』(6/2〜6/24)。23日にゼミ生を連れてくるのでその下見。地下の作品を見るのを忘れた。
ペンでまわりにぎっしりイラスト的に自分がやってくた旅のコミュニケーションアートのさまが描かれている。これを見ればまず学生は身近な世界に感じで喜ぶだろうと思う。
すごく難しい芸術と思ってくるだろうからな。彼女たちがKAVCにいること自体がハプニングみたいなもので・・・。
でも、タコに富士山を見させることってどう思うかなあ。鳩と出会わそうとして犬が足をひっぱっちゃたりしたタコの映像はどうだろう。
小さな森。美術って森みたいだったらいいと島袋さんは思っているらしいよ。森ってどこからでも入れるし、どこからでも出られるから。水彩のスケッチとかやっぱりセンスあるよね。チープなんだけど、安っぽくはないっていうのかなあ。
私がギャラリートークをするのではないけど、ついぶつぶつ言ってしまう。福岡で眉毛を一つ剃っていた島袋さんに会ったよ。そうそう、自分の名前を「しまぶく」か「しまぶくろ」かどっちでもいいと思っているらしい。そんなところもいいよね。
エレベーターのことはあえて書かないでおこう。どんな反応があるのか楽しみ。掃除のおばさんははじめはびくりとしたが結構気に入っている(「箱に生まれて」)。
須磨離宮公園はどうなっていくのだろう。
彼の場合「作品を見せる」というのは実に難しいように思えるが、解説があれば無限に楽しめるという感じもして、輪ゴム一つにしてもどう学生が反応するか、楽しみ。
大阪環状線は小さいときからよく乗っていたけれど、寺田町に降りるのは初めて。生野本通り商店街へ入る。細い道を途中まで進んで呉服屋さんの角を曲がればそこが会場。「らいふ すぺーす102」と名付けられて、藤原さんが住んでいるアパートそのものである。
18時半になると宍戸信子さんがドアを開けてくれる。『DANCE&READING LIVE』at:《らいふ すぺーす102》。驚いたのはダンスをする藤原理恵子さんのリビングがきれいに片づけられていて、白い冷蔵庫が置いてあるだけ。これも中に中西恵子が読む本が入っていたり、激しい踊りの後、藤原が顔をつっこんで冷却するための舞台道具となっている。
ソファーやソフト椅子を手作りで作って、それらを1日10円とかでレンタルするという。不用になったシーツや古着を切って布で包んだもの。そこにお客さん10数人が思い思いに座っている。右手奥がキッチン。
ライブ中4匹いた猫がかわいく鳴いたが、さっそくそれも中西が即興で言葉にしている。ほんわかリビングアーツかなと思っていたら、本格的なダンスであり、谷川俊太郎とか童話の朗読であったり、声と踊りの即興的掛け合いであって、実に充実した時間を過ごせた。19:09〜20:07。
後半、たとえば、床にキャベツが輪になる。藤原理恵子が片足になりそれを出来るだけ続けるという限られた制約のなかで、踊りを踊る。岩下徹や岩名雅記の影響について考えてみる。
モダンダンスから出発した人だと昔思っていたが、色々な要素を取り入れて来ている人だなあと思った。さらに、こうして自分の家で、言葉の音響ですること自体、確立した自らの形からの逸脱を強く希求しているわけであろう。
一方、障害のある人とのダンスワークショップなどでよく知っている中西恵子の朗読を初めて聞いたが、落ち着いた優しい声でとても気持ちが良かった。一緒に歌う二人もなんだか可笑しいぐらいに掛け合い溶け合っていた。終わってビールをいただいて談笑する。初めてダンスを見たという女性にさっそく、アーツって森みたいなものなんていう島袋道浩からもらった説明をちゃっかりした。
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