Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》TAKANO NO SHICHIHUKUJIN
209.
4/21(土)
劇団ジャブジャブサーキット第34回公演『高野の七福神』
+studio21『羽化の理由』など
10時からOBPにて、日本アートマネジメント学会関西部会JAM West例会。20人ぐらいになっただろうか。例会では冒頭、一応新部会長のあいさつをしなくてはいけないということだったので、短く、アーツマネジメントの研究者と実践者と学習者の交流、勉強、支援、反省、評価の場になればと願っています、などとしゃべった。
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劇団ジャブジャブサーキット第34回公演『高野の七福神』14:05〜15:58。作・演出/はせひろいち。扇町ミュージアムスクエア。席がきちんと埋まっている。OMSのHPにて事前に「本質に迫るキーワード集」と「高野村のワクワク観光スポット」というサービスも流されていた。
本番前に、期待感を高めるなかなか巧妙な手口である(チラシなどにもそういう「チラリズム」的なサービスペーパーが挟まれることも多い)。アーツマネジメント研究としても重要なポイント(芸術というハードルを越えるための「助走期間を作ろう」っていうこと)。
また、公演後の後にも話し合う場が30分間ここで持たれる(talkin'aboutの一つ)。
これは「芸術体験の着地後の反すうタイムづくり」ね。
さて。駄洒落たタイトル。「荒野の七人」のもじり。高野山とは関係ないし(でも紀州から葉っぱ付けた「本山」の女性?がくる)、七福神をすべて祀るってお手軽な神社だよね。どれか選ばなくちゃ。安直な折衷、幸せになれば宗派関係なく集めてしまって、そして「7」は縁起がいいからって。300周年事業っていうのも怪しい怪しい。
さてと。岐阜県内の田舎、高野村。七福神を祀る高野神社の秋祭り。露天商が並びそれも観光の大切な要素になっている。
この神社のおみくじが重要なテーマ。なんとここの神社の100番あるくじの中には「大凶」くじが3つあるという。それはなぜか?
滝は飛び込みがあり危険なのだが、ちょうどガンの手術を行っている長老は頑としてここに立て看板などを置かせない、これにも深い関係が隠されているのか?
一方、郊外型のショッピングセンターが出来て、秋祭りの当日にアイドル歌手のショーをする。抗議に行く自治会長/滋賀」(世一嘉津男)がまた壊れていて。一見まっとうそうに見えるのに。当て逃げ狂言、娘の悲鳴。長老を嗣ぐことを体で拒否しているのか。
触らぬ神、くわばらくわばら。疫病神って誰のこと?
一見気安いお笑いかと思いきや、ぞっとする現実の田舎。
それは、大昔から変わらずっていうことだろうけど(岐阜に農村舞台が多いが、それでもやっぱり同じでしょうね)。
ふるさとに帰りたくなったって簡単に懐かしがってもらっては困るよ、森下(小関道代)。不倫したんだって。滝に飛び込むなんて人騒がわせな(何だか日本酒が飲みたくなる)。
どうして、ぼく(日高)の子どもが滝に落ちたの?・・
群像劇ではあるが、主役は自治会員で、この村の謎を調べている日高澄雄(鬼頭卓見)であると思う。厄年ぐらいかな。1歳半の息子が滝に落ち不審に思いつつ奥さんは入院、実家に戻っている。けなげに祭りの準備をする野々村梨花(中杉真弓)との恋が原因なのかどうかは分からない。
張り紙が何もないのに、片隅だけ剥がれる。いつもの事件の予兆。怪しい異界からの訪問者(あるいは住み着いている妖怪の出現)。でも、ジャブサーに登場する妖怪さんたちはいつもどこか間抜けて愛くるしい。いたずらっこなのにどじ。ヌレセンねえ。
狸はよく出てくる。
学生3人の関係もなかなかだし(江川由紀のキャラは金田典子的にいい。それに女同志の友情!)、上司と自治会員との板挟みに合う村の職員もいい感じの情けなさで描かれている。それに、地域言葉を使う芝居はジャブサーでは珍しいと思う(古い図書館とか地元の場所をモデルにした作品は多いが)。
いろいろあってきりがないが、とりあえず、書いておかなくてはいけないのは、変身具合がすごい栗木己義の演じた露天商の世話役さん(和久山)だろう。
声も顔も頭も、いつもの気の弱そうな役が多い栗木とはうって変わって、こわもて。
で、やさしい。でも、こわい。ちょっと解説好きすぎるけど(狸だって博識だからそれはまあいいか)。
京都造形芸術大学の京都芸術劇場studio21へ。舞台芸術研究センター事務長の橋口薫さんに挨拶。ユリイカの編集者だったそうだ。今日はダンス『羽化の理由』18:11〜19:29明日は山田せつ子さんがメインで踊るのかも知れない(話によるとそうではなかった)から、行けないのが残念です。
今日は、19:12まで岩下徹さんのソロで、そこから山田せつ子さんも出てきて二人で踊った。下手に穴。これは太田省吾さんのしつらえ。せつ子さんが出ると前にも言葉が読まれるが、これも太田さんが25年前に出した演劇論集の文章だ。そういう面では3人のコラボレーションということだろう。
岩下さんのダンスの中では、舞台の前方の縁を上手から下手へ、落っこちながら進むシーンが一番自分にはヒットした。舞台の客との接触から生まれる舞踊が岩下さんの真骨頂だと確認する。水前寺清子のマーチもいいです(最近演歌がいいのは歳のせいだろうか)ね。せつ子さんももっと見たかったが、後ろ向きのダンスのシーンがお茶目。ロングスカートが若々しくたゆたっていた。公演後トークがあったが、失礼した。
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