Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》YAMASHITA-Zan toriihall
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トリイホール、ダンスセレクション4。精華小劇場やさきらで会ってきたばかりの人たちがいっぱい。一気に知り合いが増えたようだ。
セレクションというのは、トライアルの場であるダンスサーカスが10分ぐらいとすると、その倍ほどの時間の作品が踊られるもの。ワンステップアップした作り込みが行われている。でも、舞台装置などそっけない部分、ワークインプログレス状態のものでもある。
20:00に音楽が鳴り、20:06に始まる。山下残チームが終わったのは21:13。
初めは、もうベテランと言っていいオプスエクレクトの奧睦美のソロ。
3つのパートからなる。「また来る3」。このシリーズは「七転八倒しても七転び八起きしていく性懲りのない人々に捧げるオマージュ」。傘と黒い服。小学校の上履き靴。出始めのうなり声が気持ちよかった。ライトはすぐに自分から去る、で慌てて光の中に行くが・・。
硬直シーンやミニマムな手と首の動かしマイムはさすが。ワイン開けてお茶会、ちょっと会場いびり、最後は万国旗出しの踊り。
次は、道化師っぽい吾妻琳の舞踏。「mark/マーク」。吾妻琳/天游館。彼と朱色の服を着た増井宏美。吾妻の顔は斑に赤色、それがピエロぽく見させたのだろう。ゆらゆらする動き。寝ていて、飛べない飛び魚のように鰭を立てて、床をずって少し動いていくのが面白かった。標題は、たぶん女性が彼の背中に自分の足をのせてマークするシーンからだろう。
アニメ「紅の豚」を思い出した。
ずっと朗読が行われている。テープの声(横浜STスポットの時からはこの声も入れ直しかなり変わったということ)のようだが、その本は、残の「おじいさんが戦争中に書いた本」であるという。
南のジャングルには300種以上の蛇がいる。草むらににょろにょろとはい回っています。でも、世界一強い日本兵は突破して大勝利を収めていますから、北にいる満州の私たちも、北の国境の守りを果たさなければなりません。
10歳ぐらいの、きりりとした黒い服の男の子(納谷衣美)が歩いてくる。顔を動かさず、スタスタ。そして止まる。
次に少し背の高い髪を両側にくくった娘(つき山いくよ)が歩いて入ってくる。彼女は少し顔を上下にしながら。3人が止まってしまう長さを持つ「瞬間」。
ゲームセンターのような擬似的な戦闘音が聴こえる。私の前に座っている女性がこの辺りから耳を塞ぎだした(最後は見れなくなっている)。
後ろにずっと止まっていた残が前にゆらゆらやってくる。ミサイル発射。当たったのだろうか、残は納谷に支えられて横たわる。ずるずると蟻が死骸をひっぱられるように引きずられていく残。
一郎ちゃんがみんなと戦争ごっこをする。敵は蒋介石の手下だ。でも誰も中国人にはなりたくない。なり手がいなければ戦争ごっこは面白くないや。ジョナス・メカスの日記的な映像と同質な、プライベートそのものにある沁み通る伝達力を感じる。
3人ともガスマスクをつける。床から赤い光が照らされている。下を向いて同じ方向に腕を振る。戦争ごっこは、戦争中の子どもたちの日常だったのだろう。そのことを書いたおじいちゃんの本を読んだ山下残とその仲間たちの心の動きや感じ合った流れがそこには垣間みられる。
3人がガスマスクをとって、あー(声を出す)缶コーヒー?を順々に飲む。そして、中国女性の高い歌声が少し流れて。これが3部になるのだろう。相手をそれぞれ手を添えて動かす。おじいさんの本は、満州から引き上げる時の話のようだ。
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