Arts Calendar/Art's Report site/《KOGURE Journal》popl-vuh& KYOTO ART MAP

94.
5/21(日) 
ポポル・ヴフ/ダンス公演『オレンジキロメートル』・第3回KYOTO ARTMAP

今日は、京都でぶらぶら。

まず中京青年の家大会議室にて、ポポル・ヴフ(popl-vuh)ダンス公演『オレンジキロメートル』を観る。14:05〜14:41。

予想通りの、いや予想以上の楽しいダンス。空しさが交じらずまっすぐ見つめるダンサーの瞳、みなぎる希望が魅力。

《身体の記憶まであとオレンジキロメートル。〜昨日のことを、どんな風に覚えていますか?5年前のことは?10年前のことは? 今とは、どんな風に違いますか?》

構成・演出:徳毛洋子。振付は徳毛と3人のダンサーによる。音楽・サックス演奏:舩橋陽。

はじまりはお揃いの水色(少しグリーンがかった)のワンピース。スリムな松本育枝とふくよかな原和代がゆっくりと腕を広げる。ノースリーブが眩しい。

腕を曲げたり広げたりする様子が特に印象的。てのひらを振る仕草もかわいい。ちらりと見える黄色のアンダーウェアもお揃いだ。

会議室の外側にいた峠佑樹が入ってくる。3人で手を後ろに組んで何か下に落ちてあるものを探している。膝を曲げ屈んだ動きも今回目立った。ナンバ歩き(脚と腕が同時に出る東洋的歩き方)になっているのも嬉しい。

音楽が少しリズミカルに変わった。少ししてから徐々に動きが加速し早くなる。そのタイムラグが気持ちいい。サックスの音が聴こえる(後ろだったが生音だったかどうかは判らない)。

腕を伸ばして遠くを見つめる視線が強い。はっきりと見開いた目。

峠と松本だけになる。光がピカピカする。鍵盤ハーモニカの重音が、シグナルのような仕草を送る。二人もとびらから出て行って、闇。

黒のノースリーブワンピースに着替えた原が、頭に王冠を載せ、木の移動テーブルを押してやってくる。歌を歌っている。テーブルには林檎が3つ。黄色の皮むきによって皮をむく。

少し皮が残っているけどくるくるまわしてすぐにむけちゃうのは面白い。林檎をかじる原。ピアノの静かな音楽。椅子に座っての踊り。やはり腕を伸ばす仕草。

峠のソロ。曲げられた体。フリージャズ風のサックス。

そのうち2人が初めの水色のワンピースで入ってくる。ラストは、ミュージカルのダンスの仕草が断片的に入っているような軽快なシーン。3人が縦に並んで斜め前に進んでいく。おしまいは、正面に3人が並んで腕をくの字に曲げ。ぱっと闇。

いまは、第3回のKYOTO ART MAP「新世紀へ向かう:まち:アート」の真っ盛り。地図を持って動いている人とすれ違う(東京の刃物屋いとうさんもいた)。平安画廊の大下百華の版画を眺めて、京都市役所の広場へ。

ここが、ギャラリーはねうさぎの企画、ART楽市。そこで、荒木瑞穂の「キョートット出版」のござがあり、「エロデパート1:孤独庵主人金魚先生淫印譜」の200円版を買う。

「一刀一刀刻み込まれた刻印によってつづられる愛のロマンス。かつて東洋の文人がおのれの性をここまで赤裸々に語ったことがあっただろうか。エロスの思索者、荒木瑞穂による性愛文学の金字塔。」宣伝文句が一番長い。

歩いて、ヴォイスギャラリーまで行く。PMPで14日に会った細馬さんやあきゑさんにばったり。そうか、昨日YUKOさんのパフォーマンスが京都であったのだ。高嶺格(ただす)の鏡の動かないインスタレーション。

私たちの動く像は写っているけど。鏡へ落書きをしたような、あるいは、レストランとかショーウィンドーのようなディスプレイに思えたりする。
白い皮膜のようなものが鏡に置かれる。正面は女性の脚かな。文字の断片もばらまかれている。唇の模様。あと、色々。

あきゑさんと大垣のIAMASにいるフィリップが次にギャラリーTAFに行くというので二人について一緒に動く。ヴォイスに近いけれど、靴を脱いで入っていく普通の家のような所なので、一人では判らなかっただろう、あきゑさんありがと。北尾博史。銅と鉄。銅の色合いが懐かしさを漂わす。シンプルな具象が中心。

中庭に、木の葉っぱの作品があって、葉っぱは枠だけで作ってあるので、空の色が葉っぱの色に染まっている(なんて)。観たことがあるなあと思っていたら、去年の芸術祭典・京でお寺の境内に円形に置かれた可愛らしい作品群の作者だった。

アートスペース1928で麻谷宏展における「ニューパフォーマンス」(無料)。初めて上の方から眺めた。

パフォーマンスは、麻谷の赤い空気をはらんだ布に、クルスタシアの濱谷=椙本が入り込むもの。間が多い。

今世紀初頭のフラーあるいは美人活人画(額縁ヌード)みたいなキッチュなものに初めはなるのかと期待した。ヌーディな背中はみもの。黒い衣装は赤に良く映えている。扇風機が吊り下げられている。アベマリア。

赤い風船膨らまして破裂させる濱谷。その大きい音が意外と低かった。
赤い布が大きな大きなお尻のようになって、そのなかにパフォーマーが沈んでしまう。

突然に止まって闇になり。初めと同じ波の音。

寝ている女に赤い布を引き連れた女が多い被さってどちらもみえなくなる。これで終わり、18:31(始まりは18:04)。


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