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「P-blot」(野村誠・鍵盤ハモニカオーケストラ)のご紹介

野村誠の予定/コンサート情報

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◆◆演奏会のお知らせ◆◆
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作曲家の野村誠です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、出演ライヴが近づいてきましたのでご案内します。
3月下旬〜4月上旬は、関東での演奏会、ワークショップが続きましたが、
今月末は、3つのコンサートが関西で行われます。
いずれも、類例のない珍しいコンサートなので、ぜひぜひ、遠方からでもお越しいた
だければ、と思います。
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■さあトーマス

4月23日 19:00開演
4月24日 15:00開演
料金 2000円(要予約)
定員 各回100名
会場 築港赤レンガ倉庫(大阪市港区海岸通2丁目6ー1)
問い合わせ NPO法人アーツアポリア(sound@arts-center.gr.jp)
主催 エイブルアート・オンステージ・ガムラン実行委員会
(マルガサリ+財団法人たんぽぽの家+NPO法人大阪アーツアポリア+個人有志)
共催 明治安田生命保険相互会社、エイブルアート・ジャパン、大阪市、財団法人大
阪都市協会
後援 インドネシア総領事館
協力 リプトン、社会福祉法人わたぼうしの会

ガムラングループ「マルガサリ」代表の中川真が構成、演出による「さあトーマス」
に1パフォーマーとして出演します。この作品は、ガムラングループ「マルガサリ」
のメンバー(約15名)と、公募で集まった障害のある人たち(約10名)が、ガム
ランの楽器フルセットを使って、十数回の即興セッションを繰り広げる中で生成して
きた作品です。

現代美術作家の森口ゆたかさんによる舞台美術、京都造形芸大空間演出デザイン学科
による衣装は、あらかじめ決まっていますが、パフォーマンスは、当日その場でどん
どん変容していくことと思います。即興的な音楽、即興的な台詞、即興的な舞踊、即
興的な進行。そんな中に、ワークショップ形式のリハーサルから生起した歌やルール
や小ネタが折り込まれていくことでしょう。

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■野村誠+P−ブロッ演奏会&しょうぎ作曲

4月29日(金・祝)
11:00〜12:30 しょうぎ作曲
14:00〜14:30 演奏会
15:30〜16:00 演奏会

4月30日(土)
11:00〜11:30 演奏会
14:00〜14:30 演奏会
15:30〜16:00 演奏会

出演:P−ブロッ(野村誠、林加奈、吉森信、しばてつ、鈴木潤)
会場 国立民族学博物館(大阪府吹田市千里万博公園10ー1)
http://www.minpaku.ac.jp
コンサートは無料だが、展覧会の入館料として、420円のみ必要。
主催 国立民族学博物館
後援 吹田市、大阪府教育委員会、吹田市教育委員会
特別協賛 (株)竹中工務店、NTTマイクロシステムインテグレーション研究所
協賛 (株)エプソン、(株)生川商店、ほか多数
協力 いっぱいあるので、省略

東京を中心に活動する鍵盤ハーモニカバンド「P−ブロッ」の久しぶりの関西での公
演です。国立民族学博物館主催の展覧会「きのうよりワクワクしてきた ブリコラー
ジュ・アート・ナウ 日常の冒険者たち」の関連イベントとして行います。この展覧
会は、「日常の冒険者たち」という副題からもイメージできるように、日常のどこに
でもあるようなもの、そこに何か違った視点を導入したような展示になっているよう
です。ちらしによると、

「ブリコラージュ・アートが対象にするのは私たちのありふれた日常生活。身の回り
にあふれるなんでもない素材が、アーティストの魔法で埋もれていた価値を花開かせ
てゆく。たいくつに見えた世界は、それまでと違った光をはなちはじめる。はじめて
旅をする異国にいるかのように、時間はあゆみをゆるめる。私たちの<<今>>をゆ
さぶるために、きのうよりもっとワクワクすごいたいから。」

とのことです。そして、ぼくは、P−ブロッのメンバーと、鍵盤ハーモニカのライブ
をするのに加えて、(多分、人生で最初で最後になると思いますが)国立民族学博物
館の収蔵庫に収蔵されている約100点の民族学的資料を使って「しょうぎ作曲」を
し演奏します。使用する資料の選定は、国立民族学博物館の7つの収蔵庫を野村誠と
林加奈で4時間近くかけて、歩き回り選定しました。日本27、タイ、フランス、イ
ラン、カナダ6、カロリン諸島、コロンビア3、インドネシア、ガーナ2、トーゴ2、
モンゴル、ブルガリア、オランダ、ナイジェリア、韓国、インド5、中国4、オース
トラリア3、カメルーン、ブラジル、ザンビア、ブータン、チェコスロバキア、パプ
アニューギニア、ウズベク4、メキシコ2、マレーシア、ポルトガル、モロッコ2、
ラオス、ザイール、グアテマラ2、パキスタン、レソト、エジプト、ペルー2、エチ
オピア、ブータン、といった地域で、出土したり、使用されていた(主に)日用品ば
かりで、楽器はありません。4月29日の11時すぎ頃から、作曲を開始し、この日
の午後、翌日には、民族学的資料ばかりによる演奏会を行います。

どんな音楽になるか、非常に楽しみですが、音だけでなく見た目としても、相当にユ
ニークなものになると思います。展示会場内でのコンサートになるので、会場内のざ
わめきで音が聞きにくかったり、その場で立ったり座ったりして聞くような形式にな
ると思います。お客さんが多すぎないといいのですが、連休中なので、予想以上に多
くて、混み合ってしまうかもしれません。が、その点はご了承下さい。
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■石村真紀&野村誠 即興Piano Duo Concert

5月1日14:00開演。

会場 プロアルテホール(京都市中京区河原町御池通東御池阪急ビル1F)
入場料 2000円(学生1500円)、要予約(定員120名)
主催、予約申し込み 京都音楽院
ongakuin@jeugia.co.jp

石村真紀さんとの2台ピアノでの即興のコンサートです。
共演の石村真紀さんは、音楽療法士で、これまで発達障害児を中心に数多く臨床を行っ
てこられた方です。音楽療法のセッションの中で、常に即興演奏をしてきた彼女の演
奏は、商品としての音楽ではなく、常に「相手の感情にダイレクトに働きかける音」
としての音楽、として成立しています。

石村さんは音楽療法士として、同じ子どもと何度も何度も会い、関係を深めながら、
即興演奏を続けていくというアプローチをしています。ミュージシャン同士で即興す
る場合は、新鮮さを重視するために、敢えて、リハーサルを少なくしたり、または全
くしない状態でステージに臨むことが、多いです。ところが、彼女の場合は、即興と
は、繰り返し続けて深めていくものなのです。そこで、今回のコンサートは、石村さ
んのアプローチに従い、ぼくも彼女と何度も即興演奏のセッションを行い、お互いの
関係を深めてみようとしました。時には、1日中8時間に渡って、二人で即興でピア
ノを弾き続けることもありました。そうした先に見えてくる地平を、コンサート当日
に提供できると思っています。

音楽療法士と作曲家の音楽観が、ピアノの即興演奏の対話によって交差する場に、是
非足をお運び下さい。

ちなみに、石村真紀さん略歴
大阪教育大学大学院修士過程音楽教育学修了。ロンドンのCity Universityノードフ・
ロビンズ音楽療法ディプロマコースにて音楽療法士PGディプロマ取得。同志社女子大
学専任講師を経て、現在、相愛大学助教授。著書に「即興による音楽療法の実際」
(共著、音楽之友社)ほか。


P-blot〈English Version

(1999/10/11ゲネプロ時に撮影)

「P-ブロッ」:左から、鈴木潤、吉森信、しばてつ、小松紀子、野村誠、林加奈

詳しくは、P−ブロッのホームペ-ジ
http://plaza16.mbn.or.jp/~junmusic/Pbro.htm
を御覧下さい。


「P-ブロッ」(野村誠・鍵盤ハモニカオーケストラ)

小学校の学校教材として使われている鍵盤ハーモニカを、高度な技巧と洗練されたアンサンブルで演奏する、若手作曲家・野村誠率いる鍵盤ハーモニカ合奏団(ソプラノ、アルト、バスで構成)。1998年8月の「アサヒビール・ロビーコンサート50回記念」に出演以来、その親しみやすさと先駆的な音楽性が同居する新世代音楽に注目が集まっている。

1999/10/8[速報:レポート@アーク]にて配信

コンサート直前レポート

『めざせ世界を! 「P-ブロッ」(野村誠・鍵盤ハモニカオーケストラ)』

(1999/10/11ゲネプロ時に撮影)

「P-ブロッ」(野村誠・鍵盤ハモニカオーケストラ)結成3周年記念コンサート

開演/1999年10月11日(月・祝)

会場/門仲天井ホール  03-3641-8275
   [地下鉄東西線「門前仲町」駅3番出口より首都高速方面へ徒歩3分]
   江東区門前仲町1-20-3-8F

鍵盤ハーモニカとは、いわゆるピアニカとかメロディアンという商品名で呼ばれている吹奏・鍵盤楽器といでもいえる楽器です。誰もが子供の頃、音楽の授業で吹き鳴らし演奏した経験をお持ちでしょう。

この鍵盤ハーモニカをさまざまなテクニックで操り、見事なアンサンブルを聴かせる「P-ブロッ」(ソプラノ、アルト、バスで構成)。

リーダー・野村誠の名前をご存じの方は多いのではないでしょうか。今年に限っても、2月に行

なわれた「ASK-かながわ舞台芸術工房」音楽部門の体験型ワークショップの成果、伝統楽器のバンド「糸」(企画・高橋悠治)より委嘱された曲「つん、こいつめ」の喝采。さらに、雑誌『音楽の友』3月号の特別企画「21世紀のカギを握る10人の音楽家と10の作品」(小沼純一氏著)の中で次代を担う作曲家として彼が紹介されました。

6月には路上演奏CD付のCDブック「路上日記」を刊行。老人ホームでお年寄りと共同演奏をするなど、朝日新聞の天声人語で取り上げられたことをご記憶の方も多いことと思います。

そんな彼を中心とする、個性豊かな6人のメンバーが奏でる楽しい演奏は、場所も聴衆も選びません。路上でも会社のロビーでも書店でも、ライブハウスでも美術館でも老人ホームでも幼稚園でも・・・もちろんコンサートホールでも。観客も、お年寄りから子供まで世代の壁はなし。

二世代三世代、家族そろってお楽しみいただけます。

温もりのある音色と新鮮な響きは、大人たちの心を和ませ、子供たちに音楽の楽しさや素晴しさを、そして演奏する意欲や夢を語りかけます。

『今回のコンサートは、結成3周年の節目でもあり、3年間の集大成というか、鍵盤ハーモニカのプロフッショナルな演奏を聴いていただきたいと思っています。結成当時に考えていた以上の進歩と変化を経た「P-ブロッ」の熟成された演奏力。例えば、ドラムスとギターというように、違う楽器、違う音量、音質の合奏ではなく、さほど変わらない音量、音質の鍵盤ハーモニカでハーモニーを奏でることは、アマチュアでは難しいことですから』。その語る野村誠。

イギリス、フランスで演奏活動の経験を持つ彼は最後にこう付け加えました。

『2年後には世界へ』。

今秋より、TBSで放送される番組で、野村誠が特集されることがほぼ決まり、11日のコンサート当日には「P-ブロッ」の演奏をデジタルビデオカメラで撮影しに、番組制作会社の方もいらっしゃいます。

「P-ブロッ」世界進出? の第一歩となる今回のコンサート。その目撃者として、多くの方々に「P-ブロッ」の演奏を聴いていただければ、こんな幸せなことはありません。

では、簡単にメンバーのご紹介を。取材と資料と感想でまとめてみました。

●野村誠

1968年10月、名古屋に生まれた彼は、8歳の時にすでに作曲を手掛けています。87年、京都大学理学部に入学。91年、ソニー・ミュージック・エンターテイメントの「NEW ARTIST AUDITION 91」でグランプリを獲得して、CDデビュー。94年にはブリティッシュ・カウンシルの奨学金により、イギリス・ヨーク大学へ留学します。テーマは「子どもたちと音楽を作る」。

95年、神戸の大震災で被災した人たちを元気づけようと、イギリス・ヨーク市で「神戸のためのコンサート」をプロデュース。地元の中学生たちが作曲した「アースクエイク」を電話でAM神戸に送り、その一部始終が生放送されました。イギリスBBSラジオでも紹介されるほどの大きな反響を呼んだそうです。

96年7月、月刊誌「教育音楽 小学版」に「子どもたちと音楽を作った」を連載。ジャワ・ガムランのための「踊れ! ベートーヴェン」を作曲し、関西とインドネシアの計7カ所で演奏。この年の10月、新宿PIT-INNで行なわれた「ミュージック・マージュ・フェスティバル」に参加するための新しいプロジェクトとして鍵盤ハーモニカ八重奏団「P-ブロッ」が誕生しました。このフェスティバルは、友人の作曲家である大友さんが中心となって企画されたとのこと。同年、鍵盤ハーモニカ八重奏曲「神戸のホケット」(ホケットとは、ひゃくりのこと)で京都JCCアートアワード現代音楽部門グランプリを受賞。

97年7月には、岐阜県音楽療法研究所主催の「音楽療法 長良川セミナー」に講師として招かれ、98年にはフランスで子供たちとの共同演奏を成功されるなど、その活動範囲、ジャンルは多岐に渡り、各地でさまざまな人たちと出会い、語らい、ふれあい、行動する作曲・演奏家として今日に至っています。

●しばてつ

本職は、と問われたら、即興演奏家です、と答えてしまいたい、しばてつ。メンバーの中で最年長である彼は、会社員もしている兼業音楽家です。「小物達」という小物バンドで初めて公の場で演奏を披露し、「Punoipenson Jazz Band」というジャズバンドでピアノを弾き、その後、鍵盤ハーモニカSoloを開始。現在は、「P-ブロッ」「Punoipenson Real Time Orchestration Workshop」「しばてつ+細田茂美Duo」その他即興演奏やセッションを中心とした活動を行なっています。

彼は『しばてつの、しばてつによる、主にしばてつのための、しばてつ個人専門紙「そーでもない」』を40日ごとに発行しているので、みなさんもぜひ取り寄せてお読みください。ライブの予定や音楽に対する彼の思い、こだわりなどが記されています。

バッハ、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ケージなどの曲を、P-ブロッ用に編曲するのが、彼の副業?

そーでもない(しばてつ)のホームページへ

●鈴木潤

野村誠の、京都大学の先輩にあたる鈴木潤。5歳の頃より、ピアノとソルフェージュを始め、高校時代にはバンドを結成し、ノリノリのダンスミュージックを演奏していたとのこと。京都大学時代には岩瀬章光にジャズを、上林裕子に和声を師事。和声・対位法の基礎もしっかり学んでいるのは、さすが。

卒業論文は「4ビートと8ビート」。

黒人音楽におけるリズム概念が、いかにクラシック音楽と異なっているかがテーマだったそうである。大学卒業後のバンド活動では主に、同一パターンの反復内におけるグルーヴの追求に熱中。1996年頃より、「The Highest Rigion」「Guest」などのレゲエバンドに参加し、都内各所のクラブや、地方のイベントでライブ活動を展開しています。「P-ブロッ」内の理論派。

鈴木潤のホームページへ

●吉森信

広島県出身の彼は、91年大阪教育大学教育学部音楽課程を卒業。モダンチョキチョキズのメンバーとして92年に上京し、それ以降、都内各所のライブハウスなどでキーボーディストとして活躍しています。

コンピュータでのコンポーズ、アレンジなども行ない、制作なども手がける多彩な才能を持つ彼は、いくつかのバンドを経て、96年、ピアノ、アナログシンセサイザーの担当として「ヒカシュー」に加入。同じ年、ブロードウェイミュージカル「紳士は金髪がお好き」で、ピアノとアコーディオンを演奏するなど、ミュージカル公演のミュージシャンとして舞台も踏んでいます。

そして、運命の出会い、「P-ブロッ」の結成に参加します。

「ヒカシュー」をはじめ、いくつかのバンドや、ミュージカル公演での演奏を続けながら、「P-ブロッ」の主要メンバーとして活躍する吉森信。彼が演奏するピアソラには、バンドネオンとはひと味もふた味も違う都会的な哀愁が漂います。

●林加奈

東京芸術大学大学院(油絵専攻)を修了した彼女は、ダンスの音楽を手伝いにいった時に知り合ったのがきっかけで、ケンハモ(鍵盤ハーモニカ)路上音楽教室の生徒に。場所は中野のサンプラザ前。教室もステージも、もっぱら路上。

譜面を見てすぐに演奏などできるはずもなかった彼女は演奏を録音し、耳で覚えて指で確認する作業を何度も何度も繰り返し実行してきたおかげで、今では「P-ブロッ」のメンバーの中で誰よりも譜面を見なくても演奏できるエキスパートになったとのこと。努力はやがて報われる見本のようです。

初めての路上演奏でいただいた演奏料が1時間で6000円。これを出演者3人で分けて2000円の収入に。この売上均等割りは現在でも実施されていますが、この時、彼女は均等のプレッシャーを感じたそうです。では、と臨んだ2回目の路上演奏の売上は1時間で200円。この時も演奏したのは3人。

路上アーティストもプロへの道は厳しいのです(路上演奏の楽しさ、厳しさは野村誠著「路上日記」をご覧ください)。

今では鍵盤ハーモニカが小学校に導入される際に行なわれる導入講習の先生になってしまった林加奈。油絵と空手(初段)とケンハモと。彼女の技はキレが命? 

「子どものフェスティバル」(富山)など、子どもたちとのワークショップでも活躍しています。

●小松紀子

「P-ブロッ」最年少の小松紀子。京都市立芸術大学でトロンボーンを専修していた彼女が野村誠を知ったのは、大学で彼の作品を演奏することになったため。卒業後、ポップス歌手をめざして上京してきた彼女が今、「P-ブロッ」のメンバーとして活躍しているのも、この時の縁。もちろん、正確な演奏と、他の人が演奏する音を聞く耳を持っている彼女は「P-ブロッ」にとって得難い存在であることに間違いはない。

デモテープを作ってレコード会社に送るなど、ポップス歌手への道を模索する彼女だが、一人で歌う歌の世界とはまた違う、バンド音楽の世界にも魅力を感じている。自分の意見を合奏の中に反映していけることや、ちょっとした音の仕掛けによって変化するアンサンブルの楽しさ。

「P-ブロッ」という不思議な輪の中で出した音が、演奏をどう左右していくのか。音の運びを試してみたい。彼女のチャレンジ精神はどこまでも音楽的である。

アンサンブルという演奏形態の中でメンバーと、そしてお客さんとコミュニケートしながら、聴く人に感動を与える音楽=歌の心を培い、成長させていくことが、ポップス歌手をめざす彼女を育て、歌手への道を開くきっかけになれば…。生まれた時からで計算すると、もうウン十年もさしたる目標もなくさまよい続ける僕とは対照的に、目標を持ってそれをめざす彼女の一途さは、ピュアな音となって、鍵盤ハーモニカから流れてきます。

[1999/10/4 門仲天井ホールでのリハーサルを終えて]


ソプラノ、アルト、バスで構成された、
「P-ブロッ」(野村誠・鍵盤ハモニカオーケストラ)。

時には、ポイプオルガンのように、時にはバンドネオン、ミュゼットのように豊かな響きを聴かせてくれる鍵盤ハーモニカ。このシンプルな楽器で展開する幅広い演奏は、聴く人たちの心に憩いをもたらし、音楽への親しみを増幅させます。オリジナル曲をはじめ、TVアニメの主題歌からクラシック音楽、現代音楽までをも親しみやすい編曲でお届けする「P-ブロッ」なら、小学校の音楽鑑賞教室から現代音楽コンサートまで、演奏可能です。クラシックコンサートを企画されている方、音楽鑑賞教室を担当されている小学校の音楽の先生、演奏会を開きたい幼稚園の先生、出前コンサート演奏者をお探しの方、みなみなさま、演奏のご依頼・お問い合わせはお気軽に(アーク編集室:hs01-ckc@t3.rim.or.jp)までどうぞ!

子ども達との合同演奏などワークショップを含めた鑑賞教室をご希望なら、その旨お申し付けください。


メンバーのご紹介】【「P-ブロッ」のレパートリー

■対象と会場■

対象:子供から大人まで
公演1回あたりの理想観客数:100〜200人
会場:残響の少ない平土間のフラットな場所であれば、講堂・ホール・集会場・公民館・図書館など場所は問いません。
※ワークショップ付き鑑賞教室をご希望の場合、1回あたり100人前後の参加者が望ましいと考えます。

■所要時間■

準備(客席の設置、リハーサルを含む):1〜2時間  
公演:1ステージ50分  
バラシ:1時間
合計:3〜4時間
※ワークショップ付き鑑賞教室をご希望の場合、公演時間は70分程度になります。「P-ブロッ」の演奏(合同演奏の曲も含む)の後、ソプラノ、アルト、バスの各パートに分かれて練習。最後に合同演奏をして終演となります。

■公演スタッフ■

演奏者:4〜8名  舞台:1名  制作:1名    計6〜10名
(ただし、照明・音響スタッフを必要とする場合、スタッフ2名追加となります)  


【主なメンバーのご紹介】

●野村誠

1968年10月名古屋生まれ。8歳のとき、作曲を始める。87年、京都大学理学部入学。翌年、作曲サークル「LAS」を結成。89年には、アメリカの作曲家ジョン・ケージの来洛に合わせて、3日間にわたるコンサート「ケージバン」をプロデュース。90年、共同作曲を追求するバンド「プー・フー」の活動を開始、翌年91年ソニー・ミュージック・エンターテイメントの「NEW ARTIST AUDITION 91」でグランプリを獲得して、9月にCDデビューを果たす。

93年12月、京都造形大学で「音楽論」の特別講議を行い、94年8月、ブリティッシュ・カウンシルの奨学金により、イギリス・ヨーク大学へ留学する。テーマは「子どもたちと音楽を作る」。

95年1-7月、イギリスのマンデール小学校、バティフォード小学校、ヘスル中学校、バーンホルム中学校などで、音楽作りのワークショップを行う。2月、吹奏楽とロックバンドを含んだ大アンサンブル曲「でしでしでし」を作曲。水戸芸術館にて、地元の中学校吹奏楽部38名を含む60名により上演される。6月、イギリス・ヨーク市で「神戸のためのコンサート」をプロデュース。神戸の人々を元気づけようと、地元の中学生たちが作曲した「アースクエイク」は、電話を通して、AM神戸で生放送された。この模様はイギリスBBCラジオでも紹介されるほどの反響を呼んだ。

96年7月、月刊誌「教育音楽 小学版」に「子どもたちと音楽を作った」を連載。ジャワ・ガムランのための「踊れ! ベートーヴェン」を作曲し、関西とインドネシアの計7カ所で演奏。同年10月、鍵盤ハーモニカ八重奏団「P-ブロッ」を結成。新宿PIT-INNでのミュージック・マージュ・フェスティバルに参加する。同年、鍵盤ハーモニカ八重奏曲「神戸のホケット」で京都JCCアートアワード現代音楽部門グランプリ受賞。97年7月、岐阜県音楽療法研究所主催の「音楽療法 長良川セミナー」に講師として招かれる。11月、京都で子どもたちと「わらべうた・リミックス」を合作。

98年1月、2台ピアノのための新曲「ナマムギ・ナマゴメ」と「幸福の短い生涯」が向井山朋子・大井浩明によってオランダにて世界初演、「ナマムギ・ナマゴメ」が高橋悠治・高橋アキによってアサヒロビーコンサートにて日本初演される。5月、富山大学の「現代文化」非常勤講師となり、「ストリート・パフォーマンス」について授業を行う。8月、アサヒビール・ロビーコンサート50回記念コンサートが野村誠の作品を中心に行われる。

1999年2月、神奈川芸術文化振興財団主催の「ASK-かながわ舞台芸術工房」音楽部門に、向井山朋子、伊藤キム両氏と参加。体験型ワークショップの成果を公演で発表し好評を博す。同2月、高田和子のよびかけによる伝統楽器のバンド「糸」(企画・高橋悠治)より委嘱された新作は、そのユニークな構想と洗練させた質の高さにおいて、新しい世代の作曲家像を提示している。

●しばてつ

兼業音楽家。「小物達」という小物バンドて初めて公の場で演奏し始める。「Punoipenson Jazz Band」というジャズバンドでピアノを弾き、その後、ピヤニカSoloを開始。現在は、「P-ブロッ」「Punoipenson Real Time Orchestration Workshop」「しばてつ+細田茂美Duo」その他即興やセッションを行っている。最近最も力を入れているのは「自作、他作のピアノとピヤニカのユニゾン中心の曲をたくさんやる」シリーズ。バッハ、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ケージなどを、P-ブロッ用に編曲している。

※しばてつの、しばてつによる、主にしばてつのための、しばてつ個人専門紙「そーでもない

●鈴木潤

ピアニスト・キーボーディスト。5歳のときピアノを始める。「遊びびき」ばかりしていてよく怒られた。人間が打つ一拍一拍の間にあるいろいろなのりや、推進力の構造に興味を持ち、大学時代にはジャズをかじり、ジャズのリズム構造に関する卒論を書いた。
大学卒業後いろいろなダンスミュージックの演奏に熱中。レゲエに惹かれ、1996年頃より、The HighestRegion,マジェスティック・バンドなどのレゲエバンドに参加。活動を開始。
その後、ジャマイカから来日した数多くのシンガーや、日本のレゲエシーンで活躍するシンガーの全国ツアー等のサポートをつとめる。また鍵盤ハーモニカ6人編成のバンド「P−ブロッ」のメンバーとしてアサヒビールロビーコンサートや、神戸の震災遺児のための施設、各地小学校・NHKハイビジョン放送などで演奏。主にバス・鍵盤ハーモニカによる、ベースラインを担当。2003年には、UA司会のNHK教育テレビ番組「ドレミのテレビ」に出演。
2001年からボサノバのピアノ演奏や、R&B・HIPHOPバンド等の演奏活動も始める。

共演したレゲエシンガー・クルー
<ジャマイカ>
デリック・ハリオット、ジュニア・マービン、シンギング・メロディー、
スリラー・U、ルーキー・D、マカ・ラフィン、エレクトリック・ドレッド、etc
<日本>
MINMI、チエコ・ビューティー、DICE ONE、俄 etc

また、ローランドミュージックスタジオ講師として、主に大人になってからピアノを始める
初心者や、クラシックのピアノ講師向けに、なるべく楽譜を使わずに簡単にコードを覚えて
自分でアレンジして弾けるようになる教育方法を研究中。大学卒論「リズム概念の拡大と発
展」ローランドMusic Conference 2001講演「ピアノ演奏のための音楽スタイル研究」/ロー
ランド芸術文化振興財団MT-CLUB講義「ジャズっぽく弾こう」/富山大学講義「レゲエトラッ
クから考えるポピュラーミュージック教育のキーワード」等。

好きなたべもの:うにのすし。
愛猫:夢吉

鈴木潤のホームページへ

●吉森信

1969年、広島県出身。91年大阪教育大学教育学部音楽課程卒業。86年より、関西のさまざまなライブハウスにて音楽活動を始めるが、91年、モダンチョキチョキズに参加したことにより92年、上京。キーボーディストとして、都内ライブハウスにて活動する。多岐なジャンルに渡って、広くセッション活動、バンド活動などを行なう傍ら、コンピュータでのコンポーズ、アレンジなども行ない、制作なども手がける。92年、木村真哉、大熊亘などのバンド「へぼ詩人の蜂蜜酒」に参加。シンセベースを担当する。95年、長谷部信子、磯田収らと「ケブンタ」を結成し、キーボードを担当。96年「ヒカシュー」に加入し、ピアノ、アナログシンセなどを任される。96年、ブロードウェイミュージカル「紳士は金髪がお好き」に、ピアニストとして参加。アコーディオンも演奏するなど、東京・博品館劇場などで約30ステージの舞台を踏む。96年、野村誠をリーダーとする鍵盤ハーモニカオーケストラを結成し、新宿ピットインでの「第1回ミュージックマージュ・フェスティバル」に出演。ピアニカのみのオーケストラとして注目を集める。これを機に、「P-ブロッ」での活動を始める。95〜97年、ジョンゾーンズコブラ東京作戦に計3回出演。現在も各方面にてさまざまなアーティスト、ミュージシャンと共演。都内のライブハウスなどにて活動している。98年の主な活動状況は、高円寺ジロキチ、吉祥寺マンダラ・、渋谷ラ・ママなどのライブハウスで、「夢野カブ」「いそ・たかこ」などのVOCALISTのバンドをはじめ、「ヒカシュー」「ケブンタ」などでも演奏を続けている。98年7月〜8月にかけて、ブロードウェイミュージカル「BIG」に参加、etc。

●林加奈

子どもの頃から歌が大好きだったが、家族から「あなた音痴ね」といわれ、歌は長く中断。ようやく立ち直った後、東京芸術大学大学院(油絵専攻)修了。音楽、美術両方の分野で活動する。「縄文キャンプ」(岐阜)、「音楽の交差点」(京都)、「子どものフェスティバル」(富山)など、子どもとのワークショップでも活躍。空手初段。

●小松紀子

京都市立芸術大学にてトロンボーンを専修。卒業後、上京。



※P-ブロッのレパートリー(2000年2月14日現在)

1,海外の作曲家に委嘱した作品

MICHAEL PARSONS(イギリス):「PIECE FOR MELODION ENSEMBLE」
ELLIOTT SHARP(アメリカ):「BUBBLEWRAP」
DAVID GROBBS(アメリカ):「THE ALLEY OF THE SHADOW OF RATS」5分
SOE TJEN MARCHING(インドネシア):「THE BEAR'S COMPANY」12分
マレッサ・スサント(インドネシア):「イリュージョン」

2,日本の作曲家に委嘱した作品

脇坂明史:「六重奏曲」3分

平石博一:「UP TO DATE 2」6分/「石は足につまずく」6分/「緑色のガラスをぬけて」6分/「風光る」6分

3,メンバーが作曲した作品

林加奈:「いかにしてカレー」
しばてつ:「WB」/「タンゴ・ある愛の詩」/ほか
野村誠:「神戸のホケット」/「FとI」/「青い凧・ガムラン風」(大友良英の映画音楽に基づく)/ほか
Pブロッ:「2050年の農耕歌」

4,その他の主要レパートリー

ラヴェル:「弦楽四重奏」
プロコフィエフ:「ペーターと狼」
ショスタコーヴィチ:「ポルカ」
バッハ:「プレリュードとフーガ」
J.ケージ:「No.5」/「クアドリベ」
チャイコフスキー:「白鳥の湖」
バッハ:「フーガ」
都倉俊一:「UFO」
小森田実:「SHAKE」
中能島欣一:「三つの断章」
山田耕筰:「この道」
筒見京平:「サザエさん」
バート・バカラック:「雨にぬれても」
福田和禾子:「北風小僧の寒太郎」
ギョーム・ド・マショー:「ダビデのホヶトゥス」ほか

その他


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