直前インタビュー

「作・演出家ラサール石井さんに聞く」

8月25日、石井光三オフィス稽古場にて。

女性3人組のユニットBeansが、8月31日(火)より9月5日(日)まで新宿シアター/トップスにて上演する「改訂版いつでもどこでも誰とでも」の作・演出を手掛けるラサール石井さんにお会いしました。

何年もの間、ひとりの男に三股四股をかけられた、3人の女たちが団結して男に復讐しようとするお話。それが「いつでもどこでも誰とでも」。で、本作は1996年に初演された作品の改訂版です。

『コントで培ったテンポや間の取り方を活かして、日常のリアル感を重視した喜劇をつくりたい。そして、30代前後の女性たちの生きざまを表現したい』と、デビュー当時コント赤信号でお茶の間を笑いの渦に巻き込んだラサールさん。『笑いを取るために、日常性を壊したくない』と、パニックに陥った女性たちの動揺をちょっとしたしぐさや身のこなし、動きのメリハリやセリフまわしのキレなどで表現し、屈託のないおかしさを創り出しています。気持ちを見せる。不安やあこがれ、見栄や猜疑心、友情、かわいらしさなど、心の機微を見せる。説明ではなく、状況や結果を客席に示し笑いを誘う。

『改訂版といっても台本はいじっていません。役者が成長した分、役に深みが増したので』と話すラサールさんの自信に触れ、熟成されたコメディのおもしろさに期待が高まります。

いつの頃からか、漫才やコントなどの“笑い”の質が低下し、ネタではなくその人の持つ個性やいじめで笑いをとるようになった、お笑い界。

『演出家と出演者は闘うものではなく、仲間。チームの一員として激励するのが演出家の役目です。勝負はお客さんと』。あざとい笑いではない、正統派の笑いをめざすラサール石井さんとBeansの3氏、丸山優子(劇団スーパー・エキセントリック・シアター)、小林美江(東京ヴォードヴィルショー)、福島まり子(元・劇団七曜日)。観る我々にとっても、心のゆとりと、笑いの豊かさが試される作品かもしれません。笑いは元気の素。テンポ良く展開する舞台を前におおいに笑って、心に元気を充電しましょう。

「3人同時カラオケ」は必見!

Beans No.4
「改訂版 いつでもどこでも誰とでも」

自分の人生を楽しまなくちゃー!

一人暮らしの原島弓子のもとに、ある日二人の女がやってきた。ずかずか家に上がり込み、追い返そうとするが帰らない。そして何と、彼女たちは、原島が7年間つきあっている男と、自分達もつきあっているという。しかも、その男は、3人以外の女と4年前に結婚し、子供もいることを原島に告げる。突然、現れた恋敵(?)たちだったが、彼女たちは同盟を組み、男に復讐を誓う。そしていつしか奇妙な友情が芽生えていく…。

3年前、Beansというユニットを結成した3人(丸山優子、小林美江、福島まり子)が旗揚げ公演で上演した作品「いつでもどこでも誰とでも」の改訂版。ノンフィクションのBeansテーストのコメディでお届けします。

作・演出/ラサール石井
出演/丸山優子(劇団SET)、小林美江(東京ヴォードビルショー)、福島まり子

開演/1999年8月31日(火)〜9月5日(日) 

会場:新宿THEATER/TOPS


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