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2000/4/4

「死の舞踏」ワークショップ・アンケート

『【Arts Information/Arts Calendar】3月20日号ご招待のお知らせ』でご案内した

アウグスト・ストリンドベリ作 

ロジャー・パルバース台本・演出

「死の舞踏」のワークショップに参加された方からアンケートをいただきましたので、ここにご紹介したいと思います。

「死の舞踏」の舞台美術について

設定は室内。八百屋(客席から見やすいよう舞台奥が高く傾斜している)になっている舞台中央下手寄りに、テーブルとイス。その後ろの壁に写真などが飾られている。室内の壁として、天井から床まで伸びたゴム状?の黒紐が等間隔に張られ(床まで届いた縄のれんのよう)、下手テーブルのエリアを囲む1/4の円と、それより径の大きい3/4以上の円が、上手から下手(テーブル・エリアの円を囲む形で)まで張られている。

照明はサス(舞台天井からの明かり)とSS(サイドスポット)を巧みに使い分け、下手サスでテーブルでの会話、上手サスでテーブルに座る人間には内緒の会話など。下手SS、上手SS、上手奥からのSSなどで、部屋の入口、キッチン、寝室などを表現している。

こうした照明と、縄のれん状の壁が、会話劇の心理描写に見事なコントラストをつけていた、と思います。

では、以下にこのワークショップに参加された方のアンケートをご紹介します。

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ベル・シェイクスピア・カンパニー+南オーストラリア州立劇場

シアターΧ招聘プロデュース公演「死の舞踏」

特別ワークショップに参加して。

川崎市/江連亜花里さん

 「コラボレーションから発生するシナジー」。うっすらと今まで感じてきていたものが目の前で、わかりやすく、しりひろげられて、とても刺激的でした。一方、日本の演劇の閉鎖的な部分を思い知りました。照明家と美術家という枠を超えて、一つの舞台を創造するということが、今の日本では、なかなかありえないのではないかと思われます。

 彼らのコラボレーションを見て、私たちは、私たちなりのコラボレーションの型を見い出さなければいけないと思います。

足立区/石川愛久美さん

 一年間、舞台作りを学びながら、頭のなかに詰め込んだ様々な情報を正直もてあましていた。情報というものは道筋立てて整理されなければ知識にはならない。整理をしようにも、その土台となる私の舞台作りに対しての姿勢が定まっていないのだから、出来るはずはないのだ。強引に知識にすると壁にブチ当たってしまう。曖昧模糊な地盤の上にいくらもっともらしい理論を築いた所で地盤に変動があってはひとたまりもないのである。

 そんな中、死の舞踏のワークショップを受けてみないかと誘われたのだが、正直、何か目的だとかそういった強い参加意志があったわけではなかった。けれどもし、このワークショップに参加していなければ私は未だ足元の感触をつかめずにいただろう。私の思考の中に根強くある、思い込んだらその道しかないといった一徹なところをもった思いが、社会的自己防衛本能とあいまって腹を据えかねていたのである。

 舞台美術家、ジェニー・テイトさんと照明デザイナー、デビット・ウォルターズさんのこれまでの活動内容や、学生時代に何を考え何をしてきたのか、「死の舞踏」に取り組むにあたって彼等の思う所、二人のコンビネーション、オーストラリア演劇の現状などこのワークショップを通して、上演されたものを観ただけでは計り知れない試行錯誤とアイデアを形にしていくプロセス、そして何よりも彼等の舞台創造に対する姿勢と囚われないフィールドワークに触れられたことが一番の収穫だったと思う。それにより私は今まで釈然としなかった足元と、そこから広がる(であろう)フィールドを感じることが出来たのである。参加して良かった。

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舞台を観るおもしろさ、作る難しさというものが、これでまたひとつふくらんでいくのであれば、もっと素敵な公演が生まれていくのではないか、という予感を感じつつ、ここにご紹介させていただいた次第です。

カノン工房・鈴木英生


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