Arts Calendar/Art's Report site/《Report from TABISAKI》01/03/02

万国文化中心報告 vol.17

2001年2・3月  <その5>

レムシャイド・ドイツ●前回の会場はごく立派な市立の総合劇場で、その後の聞き取りで近隣の国立劇場(マンハイム)、州立劇場(ハイデルベルグ)、との連携を図り、比較的前衛的な催しを多く取り上げているとのことでした。国立劇場は主にオペラとクラシックのコンサート、州立劇場ではクラシックのコンサートとバレエや演劇など、その他のものを市立劇場で取り上げるようなやり方です。

さて今回も市立劇場ですが、ここはキャパにして700ほど、こじんまりとしてこぎれいな、良い感じの空間です。やはり内装は贅沢で、総木パネルの壁面にガラス製の照明器具が並び、天井は白漆喰仕上げ、ロビーも上品な仕上げで、落ち着いた中劇場になっています。舞台も小さなものですが、それでも三段組のポータルブリッジと2本のライトブリッジを備え、オケピも小編成のオーケストラなら十分に入るスペース、楽屋も広く、キッチンやシャワールームも完備しています。

立地は旧市街のほぼ中心になり、界隈はショッピングセンターや商店街のあるにぎやかな環境です。ダンスのプログラムも多そうですが、演劇や室内楽にも向いた小屋ですので、ゆっくりとした丁寧な仕事振りの、なかなか良い感じのスタッフが常駐していました。

貸し小屋はしていないのであちこち本当にきれいにしてありました。

意味の無いことかもしれませんが、フランスの文化会館などと比べると、今回のツアーで訪れたドイツの市立劇場はどちらも、市民に上質な夜の時間を提供する施設なのかなと思います。上質な夜っていう言い方が的を得ているかどうかはともかく、そんなにカジュアルなムードではないので、どうしても訪れる人を選んでしまっている気がします。不思議です。

ドイツでオフを過ごしたり、あるいは住んでみたり、という経験が無いので、市民生活における劇場の役割がはっきりとは把握できていないので、そんなことを不思議に思うのかもしれません。

ぼくにとっては未知の国、ドイツであります。
(2001/3/2)


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