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from TABISAKI》07/11/8
岩村原太の「万国文化中心報告」vol.215
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自然体で●GLWインプロヴィゼーション 11月4日午後、3ヶ月に1度づつ4度目の、阿比留修一さんとのインプロヴィゼーションです。今回はこれまでにない試みが。 なるべく自然体にダンスと向き合うべく、ライブの音を使いました。演奏家、というかその試みに付き合ったのは息子のリオです。西陣ファクトリーGardenにあったちょっとしたガラクタで、こそこそゴソゴソ、終始真面目に音楽をしました。 これまでの直線的な2人関係が伸び縮みする三角形に変わり、空間を広く認識することが出来、時間の構築にも自由な神経を張り渡すことが可能になり、面白く過ごせました。「おと」の果たす役割、つまりパフォーマンスの一要素として聴覚に担わせるべき刺激情報の本質的な機能とは「緊張の緩和」なのでは!と思い至りました。 私たちの視覚が純粋な光刺激を全て図像的に受け止めているので、視覚的に柔和な印象を得るためには目に映るものの姿が優しくなければならないように思います。この点、音に関しては「音色」と「音量」そのものの表現性を活用するならば、かなり直接的に緊張と緩和が造形できるのではないか。抽象的な図像で緊張感を演出することは比較的簡単でも、その緊張を解く作用は「音」に預けても良いのではないか。 音と光が相互に張り詰めたり緩んだりしながら空間と時間を織り成していく。そうした舞台作品の姿を思い描くことが出来る。光が単独で鋭角にあるいは屈曲して視覚的に世界を立ち上げていくばかりで無く、音は穏やかにまたは厳しく、自立的な聴覚宇宙を実現している。これまでの自身の演出作業を振り返ってそう思います。 ほぼ1時間を通じて「おと」があった今回のインプロヴィゼーションには、不必要な緊張関係=にらみ合いがありませんでした。お客様方には必要以上に馴れ合って見えていたかもしれません。快適に互いを無視していた、という感じが一番近いです。 これは自然な気持ちで、且つ新鮮な体験です。チャンスがあればもう少しこの体験を重ねて、今後の創作に生かせるようにしたいと考えますが、はてさて。 4回目で漸く分かったのが、お互いの存在を気にしないのが良い、ということ。 コラボレーションを目指すわけではなかったので、インプロの在り様としては当然かも知れないのですけど、それが興味深い上演になるのかなぁ、という点は疑問。 インプロヴィゼーションをベースにして、もう少し(もっと?)、エンターティメント性のある企画に育てることが叶えば何よりですね。GLW含めnfGが盛り上がるような、いよいよそんな計画が本当に求められる時期に来たんだと思います。 今の私たちに必要なこと・物を、適宜に見極めて提供できる場を持ちたいですね。まずはチャンスの発掘、そして適当なタイミング。資金や情報はどうしても不足するのでそのカバーには空間と時間を利用できる環境を用意できれば、と思います。正に即興力が大切です。 (2007/11/8) |
岩村原太の「万国文化中心報告」の扉へ
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