Arts Calendar/Art's Report site/《Sumitani World》Yann Arthus-Bertrand Photo Exhibition

Bunkamura ザ・ミュージアム

ヤン・アルテュス=ベルトラン写真展「空から見た地球」

Yann Arthus-Bertrand Photo Exhibition

渋谷の雑踏を色とりどりの傘が行きかう昼下がり。

Bunkamuraで開催中のヤン・アルテュス=ベルトラン写真展「空から見た地球」にでかけてきました。ベルトランはフランスの航空写真家。5年以上の歳月をかけて空から撮り続けという写真が約190点展示されています。会場は、壁で仕切らずオープンな空間を残して構成されていて、入り口から全体を見渡すことができます。
鮮やかな色彩の美しい大型プリントがずらりと並んだ様子はまさに壮観。

地球上のあらゆる姿がそこにあります。人跡未踏という言葉がぴったりの原生林、雄大な河の流れ、マングローブの沼地にできたハート形はキューピッドの悪戯でしょうか。フラミンゴの華麗な群舞、サハラ砂漠をいくラクダたち。そして彼の「翼をもったレンズ」(パンフより)は、人間の営みも鮮やかに切り取っていきます。新宿の高層ビル群、遊牧民のひとたち、河で洗濯する女たち、朽ち果てた戦車、エジプトの墓地。

ここにある写真の数々は、私たちの「空を飛んでみたい」という、かなり具体的だけど途方もない「願い」をかなえてくれているようです。この地球上の、普段の目の高さからは想像もできないような自然の造形美や、人間の生活のいとおしさを私たち自身の目で眺めている、そんな贅沢な気分になれる写真展でした。自然保護とか生態系の危機とか、つい声高に叫んでしまいがちだけれども、こういう美しい星に生まれた幸せを実感できる展覧会を、たくさんのこどもたちにも見てもらいたいなあと、そんなことを考えながら会場を後にしました。

ヤン・アルテュス=ベルトラン写真展「空から見た地球」は7月9日まで開催されてい

ます。

June 29, 2000 Sumitani


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