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映画レポート
「ボンベイtoナゴヤ」
2000年5月23日より東京・中野武蔵野ホールにて上映
ギャングに殺された両親の復讐を果たす、正義感溢れる警察官と旅回りのダンサーとの恋。
ストーリーはこれだけです。これを2時間近くの映画にするのだから、 マサラ・ムービーの特色を存分に備え、歌いまくり、踊りまくるわけです。
目新しいところはなく、「ムトゥシリーズ」を見ていると豪華さも感じられません。
でも、これは名古屋のための映画。
主演のアニル・バクシーは、名古屋在住のインド映画の俳優。制作のラリット・バクシーはその兄。
物語はボンベイで始まります。復讐を果たすため、主人公ヴィジャイは、名古屋へ。そして偶然にも名古屋で恋人ソーナーと再会。二人の愛の語らいはすべて歌と踊りで表現されます。
道路脇の植え込みで、駅前の噴水で、交差点の真ん中で、デパート屋上の子供遊園地で。
道ゆく人が眺めようが、拍手を送ろうが、子供が固まろうが、お構いなく。新幹線だって追い越しちゃうし、電車の中だって踊っちゃう。そのバイクでタンデムはないだろう!思わず突っ込みたくなる強引さはいろいろあります。でも、そんなこと映画が楽しけりゃいいじゃない。ヒロインが美人ならいいの!ヒーローがカッコよければいいの(日本人好みではないけど)。
そんな映画ばかりを作るインドは本当に世界一の映画大国、映画を楽しむ気持ちがおおらかなんだなぁと思います。
ちょうど米アカデミー賞の結果が届くころに見たのですが、きっちり作った映画も華麗な映画もいいけど、マサラ・ムービーの楽しさは娯楽映画の王道でしょう。
唯一の日本人俳優として、「ロック歌舞伎スーパー一座」の原智彦さんが出演しています。凄みのある存在感がかっこいい。
5月の上映は東京・中野のみなのですが、名古屋に詳しい人はぜひ観て下さい。かなり強引なゲリラ的なロケだったそうで、土地勘のある人には抱腹絶倒の映画でしょう。笑わせようとして作ってるのではないので、笑っちゃ悪いんですけど。
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