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no Live_bibouroku》Shimin Reikai*263
vol.104
'06.11.27.
幹の会+リリックプロデュース公演『オセロー』(第263回例会)
黒い情熱とでも言うか、“パッショネイトなフラメンコギター”と平岳大が演じる
“イアーゴの踊り”を印象づけていた演出が目を引いたが、その後は、嫉妬にしろ逆
恨みにしろ、オセロー(平幹二朗)やロダリーゴー(渕野俊太)の“愚”とイアーゴ
ーの“邪”が目立つ印象の浅薄さが少々残念に感じられた。情念と妄執のドラマとし
ての牽引力よりも、愚邪愚邪物語とも言うべき浅はかさのほうに興ざめる展開になっ
ていたような気がする。また、冒頭の強姦と思しき場面で示されていたものは何だっ
たのだろう。ヴェニスの運河に男を殴り落としたイアーゴーの姿に託されたものを僕
は量りかねていた。
それはともかく、嫉妬心の激しさを以て愛の深さに置き換えたがる向きには違和感
が強い僕としては、「誰かに対して嫉妬するのではなく、嫉妬心ゆえに嫉妬するのだ」
との台詞には快哉。嫉妬なんぞ、愛の深さとは関係のないことだと思う。嫉妬心の言
い訳でしかない。それから逃れられないのは人間の真実なのかもしれないが、だから
といって愛の深さなんぞに置き換えて正当化するのは大間違いだと思う。そういう意
味では、作劇として悲劇的結末に至るのは至極まっとうなことだという気がする。
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