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no Live_bibouroku》Theatre Lab
vol.126
- '08. 2. 1.
- TSミュージカルファンデーション『タン・ビエットの唄』(第270回例会)
- 骨太でメッセージ豊かなミュージカルだった。'71年の別れから20年後と言えば'91年だから、
- ドイモイ後のベトナムということになる。ティエン(土居裕子)の悲劇以上に、あれだけの犠牲を払
- いながら、また、怪物国家アメリカに世界で唯一勝利した国ながら、結局、若者たちの夢と希望を
- 打ち砕き、戦争が終わっても権力を握る者が挿げ変わるだけで何も変わらないとの絶望の深さを刻
- み込んでいることのほうが突き刺さった。それでもなお、将来を未来を悲観してしまっては何一つ
- 良くならず、心の荒みは状況の悪化しか招かないから、明日を目指し希望を投げ出さずに生きよう
- とのメッセージは、今、先行き不安のなかで荒みが目立ち始めている日本の状況にあればこそ、尚
- 更に意義ある舞台のように感じた。いくら日本の今が嘆かわしいからといって、この舞台で示され
- たベトナムの傷の深さからすれば、そうも言ってられなくなる気がする。
オープニングの朝靄に煙る農村の蓮の花咲く水面を演出した装置の簡略で奇抜な巧みさとわずか
- 三場面でベトナムの三十年を示した展開力に感心し、ラストの森から明日に向かって、明日を見上
- げて走り出してくる若者のスローモーションを背景にしたような視覚効果のなかで歌い抱きあうフ
- ェイ(安寿ミラ)と姪(土居裕子)の場面に打たれた。土居裕子の声がきれいで素敵だった。
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