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no Live_bibouroku》Theatre Lab
vol.128
'08. 3.12.
木山事務所『出番を待ちながら』(第271回例会)
女優を引退し老いた女性のためのグループホームというのが、'60〜'70年代のロンドンに本当に
あったのだろうか。高齢化によって台詞覚えに支障を来し舞台に出られなくなるまで女優を続け
た女性の老後というのは、その特異なキャリアによって、一般の老女たちと共には上手く共同生
活ができないのかもしれない。そこに、いかにもな現実感を覚えたのは、僕の女性への偏見のよ
うな気もしないではない。
そこのあたりに興味深さを覚えたものの、芝居としては、ちょっと台本に弱みが窺えるように感
じられた。特に、メイとロッタの30年に及ぶ確執の和解が、同じ男を取り合った往年の大女優
二人以外にも、若い女がいたことで二人が同ポジションにあったことから得られるなどという運
びや、30年間音信不通だったロッタの息子が、所用と併せてであれ、母親を引き取りにカナダ
からロンドンまで来ておいて、タクシーを待たせた状態で突然の再会を果たすなどという運びの
乱暴さには興を削がれたように思う。
演技者としては、老若の女性たち11人を少々カリカチュアライズした形でキャラ立てに工夫を
見せながら、よく演じていたように思う。とりわけ、ロッタを演じた川口敦子とメイを演じた新
井純の口調に魅せられたのだが、二人の性格の対照が実によく表れていたような気がする。また、
モードを演じた大方斐紗子とボニータを演じた堀内美希の歌声の若さと張りには感心した。
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