Arts Calendar/column
2005年9月
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【コラム】 ベストセラー
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【コラム】 明るい未来
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【コラム】 「化粧と戦争」
この絵は昨年も映画が話題を呼んだが、原作を手に入れたのは、4年前の9月の英国のフェルメール展だった。8月に米国の美術館を訪れたら、フェルメール作品が貸し出し中で、英国に行った。そしてタクシーで運転手が、「ラジオを聴くか」という。なんでだと思ったら、米国でハイジャックがあり、飛行機がビルに突っ込んだということだった。そして帰ってくると、1カ月前に撮影したビル群が消えていた。 そして報復攻撃後、パキスタンにアフガン難民の取材に行った。日本は何をしてくれるのか、と詰め寄ってきた青年、微笑む少年たち、物乞いする母たちの姿が目に残る。 それからフェルメールは何度も日本に来た。だがアフガニスタンでは周辺に難民が溢れ、イラクでも人々が苦しんでいる。今回の米国のハリケーン災害後の略奪には、バクダッド陥落直後の映像が重なった。 そしてふと思った。これはいったいいつのことなのか。何も変わっていない。報道されたことはおろか、自分の目で見たことすらリアリティを失っている。武田泰淳ではないが、何か不思議な散歩を続けているような気持ちだ。平和なはずの少女の絵にも紛争、不幸が重なってくる。高価な化粧品を求める女性たちの国がいいとも、決して思えないのだが。 05/9/5 志賀信夫 |
無断転載禁止 掲載:アーク編集室
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