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先週、ひさびさに目的のない休暇をとり、都内をあちこち歩き回ってきました。
そういう機会なのに、観たいとリストアップしてる展覧会はまだ始まらず、または忙しい合間に慌ただしく観に行ってしまい、心に残ることもなく、もう一回行くにはちょっと乗らないなぁと。
つまり、なにもすることのない一日でした。
家でゴロゴロするという選択肢も魅力的だったのだけど、せっかくの平日、週末よりは多少は空いていると思われる街歩きもいいかなぁと、ふらふらしてきました。
なんとなく東京駅に出て(定期があるもので)、現代美術館にでも行ってみようかなぁとバスに乗る。
展示はともかく、あちこちの美術館のフライヤーを集めて、ミュージアムショップを覗いて、図書室をちょっと見て、お茶飲んでという気持ちながら、いま展示は何だっけ?とバス停で待つ間に調べてみると、休館中!
まぁそれでも時間はたっぷりあるし、東京駅から現代美術館までのコースは永代橋や次々に現れる川や掘り割の風景が好きなので、バスに乗って降りて、折り返しで銀座に出ることにしました。
美術館前でバスを降り、そこで初めて、いま秋だ、ということに気付きました。
まだ紅葉とは言えないけれど、黄色味が強くなっている葉、かさこそという音、晴れて眩しくても夏とは違うゴールドの陽。
美術館横のプールの水が冷たそう。
待ち望んだ秋なのに、ブーツを履いてきたくせに、うかつでした。
8月の終わりあたりから、空気が違う、夜空がきれい、10月に入ってからは、さすがに日が短くなった、などと一瞬感じることがあっても、秋にじっくりと「向き合う」ことがありませんでした。
さっそく、今日は秋を愛でようと現代美術館前から木場公園のあたりを少し歩き、夏の間は見ることもできなかった水面の波紋を楽しんで。
銀座に出て、ウインドーショッピング。ブランドショップはどこもファーが出揃っているのを見るだけで、ランチの前に和菓子店で、秋のお菓子と抹茶を喫します。
ギャラリーやアートショップをいくつか冷やかして、並木通りのリンデンなんかを眺めながら、新橋でおうどん。
さっきの和菓子の余韻に出汁が美味しい。
外堀通り、桜田通りを行き、六本木。季節を感じる穴場の公園を眺め、こんどは青山に出て、ブックカフェでカプチーノ。
エアコンを使うことなく、外気と室内の温度がちょうど同じで心地よい。
窓からは色づき始めの木々も眺められ、外に出ると乾いた空気に近くのお寺の抹香が漂う。
さて、これから。
根津美術館が近いけど、改装後でまだ混雑してるだろうし、昔々の建物が好きなので、たぶんがっかりするだろう。
岡本太郎記念館もいいけれど、建物やカフェは気分だけど、企画展がちょっと秋向きでないなぁとか。
さっき和菓子をいただいたから、次は栗のケーキかな?などと食い気ばかりが先立ってしまうが、さすがにちょっと許容を超えて。
青山に行ったら、必ず本屋さんをいくつか見て歩かなければ気が済まず、やはり、この日も数時間。
読みたい本をすべて買うとすると資金もさることながら、持ち帰る体力もありません。
見るだけ見て、もう1杯コーヒーが飲みたいなと、エアコンに頼らない喫茶店へ。
コーヒーを飲み、開け放した窓から外を眺めていると、肌寒い。
いつもならば、これからという時刻に陽が傾き始め、今日は早いうちに帰りたいなぁと里心?も動く逢魔刻。
収穫といえば、「これで思う存分、本が買える」と思った大きなバッグを書店巡りが終わった後に買っただけ。
読みたい本のウィッシュリストは長くなるばかり。
でもなんだか、いいものばかりを目にし、口にして、とてもいい時間を過ごせたと思う一日。
(2009/10/26 WADA)
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