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全国刑務所作業製品展示会・全国刑務所作業製品即売会というのに行ってきた。
「懲役受刑者に改善更正を目的とした刑務作業を実施(パンフレットから引用)」し、作られた製品の展示即売会だ。
初めて行ったのだけど、どこにもマニアのかたはいるようで開場時間前から長蛇の列。
つまり私も開場時間前に並んでたわけだけど。
年に一度のこのイベントを楽しみに待ってた人がかなりいらっしゃる。
製品のクオリティはかなり高い。
全国の名産品の職人が本気で手取り足取りの指導をしているそうで、ナントカ大臣賞受賞作品として全国工芸展などに並んでいてもおかしくないほどの、製品がたくさん。
実際にナントカ大臣賞と貼ってある家具などもあったが、さすがにここは法務大臣賞だったりする。
木工品も食品や野菜も、疑いようもなく純国産品で、製品検査は万全。作った人の名前はもちろん明らかにされたりはしないけれど、今の日本で出所のはっきりしている製品であることは随一だろう。
「お味噌が美味しい」と前々から聞いていたので、お味噌を買って、あとはちょっと冷やかす程度で、と思っていたものの、製品が豊富で真面目な仕事、値段が安いといいこと尽くめ。
桐の下駄は1500円〜1万円。フルオーダーの紳士靴が4万円を切る値段と金銭感覚が崩壊しそうだった。
家具も、量販店には置かれそうもないほどいいものが量販店以下の値段。
これほどにいいものが並んでいるとは想像もしていなくて、会場を何度も回って大興奮。
来年も絶対に行こうねと友人と誓い合う。今年前半で、一番楽しいショッピングだったと思う。
気にする人には出所のはっきりしている部分がネックだと思うけど、会場で店員さんをやってた人によると、こういう場だけでなく一般市場にもかなり出回っているそうだ。
ところで、木工品のコーナーに茶道の茶箱手前に使う茶筅筒と棗があった。きちんとした塗り物で、銘などはもちろんないけれど、お稽古で使うにはもったいないくらいの品。
これらは、茶箱に入れてセットとして売られているのが普通だけど、見たところ茶箱はない。
担当のかたに「茶箱はないんですか〜?」と尋ねてみると「そうなんです!セットにしたいんですけどね〜、茶箱つくれる人、出ちゃったんですよ」
横にいた友人は、茶箱は別に売れてしまったと解釈したのだけど、茶箱を作れる技術を持った受刑者が刑を終えて出所したということ。
後継者不在なんですね〜と、担当のかたと笑い合ってしまったんだけど、これは喜んでいいのかイケナイのか。
ある程度のレベルのものを作るには、熟練までの期間が長いということで、それは、ねぇ、それなりの罪を犯したわけで、いいものが多いことをどちら側に立って考えればいいのだろう。
家具のうち、鹿児島刑務所では、屋久杉を使った伝統工芸と言える応接セットもある。
他にも、駕篭?笥や御神輿や剣道の防具セット、将棋盤、南部鉄器、萩焼、備前焼。
会場にはなかったけれど、仏像などもあるそうだ。
こういうものを作れる職人さんが減っている中で、受刑者という人々がその技を受け継いでいるのは、ホントになんともコメントのしようがないのだけど、実際に製品を見た後では、「頑張ってください・偏見に勝って」と言うしかない。
屋久杉の家具などは、何百万円もするし、一般家庭には立派すぎる?笥なども市価に比べれば格段に安いとはいえ、やはり100万円近い。
それらには「予約済み」と札がついていたりして、この日を待って買った人、また実物を見て予約をする人がかなりいる様子。
値段は何百万円とついているけれど、制作者には月2万円程度しか手元には渡らないそうだ。
特別なものを作った人には、それなりに出所時に手当が渡されるのだろうけど、自分が作ったものを「すごいね〜見事だね〜」と言いながら見る人の様子を見てもらいたいと思う。
そして、会場には裁判員制度を知らしめ、理解を求めるコーナーもあった。
この場ではどうだろうと思ってしまう。
(2009/6/8 WADA)
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