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目黒雅叙園の「百段階段」を使った「百段雛まつり」に行ってきました。
雛街道として有名な山形県からの出品が主なもの。
数年前に突如「雛ブーム」に取り憑かれ、京都と東京で見られる江戸時代あたりの主なものは、手当り次第に見に行きました。

徳川御三家や大名家など、行きやすい美術館で見られるものもほとんど。
ブームが終わりかけた頃、山形県には江戸・京都に紅花や米を運び、その利益で贅を尽くした雛人形を購い、現在も旧家を中心に数多く保存・展示されていると知りました。
ブーム終盤でもあり、失礼ながら見飽きてもいた頃「山形は遠いな」。
他に何か面白いものがあるとか、イベントでもなければ行くことはないだろうと。
忘れかけつつも、春になれば「山形雛街道」の旅行パンフは目に入りますが、行く気にはならなかったまま数年。
それが、今回、目黒のあの雅叙園のあの百段階段でお雛様の展示があると!

百段階段がどういう空間かというと、昭和の初めの木造建築。およそ百段の階段が続く廊下に6つの部屋がある、蟻の巣のような構成になっています。
各部屋は、荒木十畝の花鳥画と豪華な黒漆・螺鈿細工で飾られた部屋、柱・欄間にとんでもなく立体的な木彫で物語が施された部屋。
これぞ雅叙園的な派手さというと想像がつくでしょうか。
最上階は鏑木清方の美人画に囲まれた「清方の間」。
その各部屋に酒田市の豪商や旧家からのお雛様が出張ってきてるわけです。
百段階段の部屋を見るだけでもきゃーきゃー騒ぎたい豪華なところに、元禄や享保の贅を尽くしたお雛様。
かなり、楽しい時間でした。

ただ、各部屋の絵画や彫刻の痛みが激しいのが悲しい。「魚礁の間」の木彫は色が落ち、あちこちが欠けてしまったそのままで、「清方の間」の美人画はシミやカビでせっかくの美人が台無し。
お雛様も見たかったけど、部屋の装飾も楽しみだったので、各部屋の係員さんに「なんで修復 しないの?」といちいち突っ込んできました。
さらに惜しいのは、係員さんがこの百段階段の部屋部屋については何も勉強をしてないこと。
お雛様についても質問は困るようで。。。

私が行ったのは平日の閉館1時間前。いちばん空いてる時間を見計らって行ったので、さほど混雑はしていなかったけど、1Fロビーには、あのグルグルと並ぶ柵があるところを見ると、休日や昼頃にはかなり混雑したのでしょう。
まぁ、説明を求める・応えるような余裕はないからなんだろうな。


(2010/3/1 WADA)


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