Art's Report site/ZAKKAYA PARIS

戸田昭子「雑歌屋パリ」

vol.27

雑歌屋:1 2009年版「4月のお知らせ」

「月日のたつのははやいもの」という気分は自分に無関係なものかと思っていましたが、
めずらしく「あっという間に」一年たち、4月日本公演が近づいています。2007年はショ
パン、2008年はフォーレ、それぞれクラシック+ジャズという構成をとってきましたが、
今回はバロック音楽です。「オフィーリアの歌を辿って〜イギリスバロックス狂乱歌」。
ヘンデル・パーセルの記念年にも当たりますので、イギリスバロック音楽を、ロンドン
在住の音楽学者によるレクチャーとともに楽しんでいただこうという趣向です。イギリ
スに隠されている絵のスライド、音楽学者の研究の成果でもある未出の曲も演奏します。
シェイクスピア演劇から発達した「狂気」という、恐ろしいテーマのコンサート、16日
東京、18日名古屋、20日関西です。

イギリスは私には「海の向こうのちょっとお隣の国」で“外国”ですが、パリで学んだ
分野の「バロック」。大好きな作曲家と、録音のない曲を演奏する、という大好きな作
業がまっています。ヘンデルは音楽的にフランス的、イギリス的、ドイツ的と、懐が深
い。パーセルは英語なのであらためて勉強しています。英語は「あ」の種類が多いので、
ポーランド語の方が実はシンプルだったという話もあります・・・

それにしても、この頃は歌うリウマチ患者として自分の余裕のなさを感じます。なんと
いっても体力の余裕のなさ、です。治療はうまくいっても年はとりますし、仕方ないで
すね。いつからどのように、かはわかりませんが、声もどんどん下がっています。元気
のない日は話をしたくないくらい、話す時に出る声はこれまたへ音記号のドから「まん
なかのド」あたり。もちろん必要があればうたう声は出せますが、エネルギーがいるも
のだな・・・と、つくづく思います。力の意味は腹筋ではないのです「腹に力が入らず
声が出ない」というのは、ほんとです。

4月は自分の家族とではなく、大学の卒業生との共同作業です。われわれの在籍してい
た大学には古楽科はありません。(古楽科というのは、いずれにしてもマイナーです)
ふたりは古楽のためヨーロッパ、私はパリに、もうひとり、松本直美さんはイギリスに
残り音楽学へ進み、今は大学で教鞭をとられています。あとひとりは、グリーグ研究の
ため、ノルウエイへ。歌の勉強から、伴奏ピアノを勉強も始め、そしてチェンバロの伴
奏の勉強へ。・・・3人とも声楽科にいたのですが、おおよそ20年後、いろんな道で音
楽を続けているわけです。

4月11日にはもうひとつ日本で公演が入りました。こちらは、私が高校で教えていた時
の同僚である、社会の先生が団長であられるところの名古屋の吹奏楽団。「A列車で行
こう」「ドレミの歌」を歌ってきます。20周年記念が、ちょうど日本へ行くのに重なり
ました。日本にいるときにゲストで一度「オペラ座の怪人」を歌いました。当時は区役
所で開催していた定期演奏会も、今回は名古屋、アートピアにての公演です。私もここ
で歌えるのを個人的に楽しみにしています。

ヘンデル・パーセルそしてジャズの準備中です。

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